専務 松本 自己紹介へ

関東大震災から100年。 耐震性能と耐震改修リノベーションの大切さ

2023/09/01(金) 日々のこと

1923年9月1日、関東大震災があった日。

今日、2023年9月1日は、震災からでちょうど100年の節目の年です。

「防災の日」が制定されるきかっけでもあります。

 

この大震災では、関東地方を中心に約10万人もの死者・行方不明者を出し、甚大な被害をもたらしました。

100年の間、自分が生きているここ数十年でも、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など

多くの地震が日本を襲っています。

 

今まで新築工事・リフォーム工事などの建築の仕事をしてきて一番心がけてきたことは、

「建物の安全性」

です。

 

もちろん、デザイン、断熱も重要です。

でも、日本で建てる以上、一番は地震対策。

いつ、どこで起こるかは予測できません。

 

だからと言ってデザインを軽視はしていません。耐震性能を考える上では、デザインと耐震性はリンクしているので。

 

下の動画は、耐震補強してある場合とそうでない場合のを比較した、実物大の有名な実験映像です。

 

 

ところで、「“新”耐震基準」って言葉があります。

 

「新」って言葉があるから、最近の基準なのかなぁ~と思われますが

1981年から施行されている基準です。

なので、今から42年も前です。

 

「建築基準法」が1950年に施行され、それに対しての「新」なので、1981年でも「“新”耐震基準」と言われたりします。

 

その後、1995年に阪神淡路大震災がありました。

その時は、1981年基準で建てた建物も多く崩壊しました。

コンクリートの柱がぐにゃぐにゃ曲がって1階部分が押しつぶされている光景は、

高校生の自分には衝撃的で大学の建築学科を目指していた時期なので、

建築の道に進むのが怖くなったのを覚えています。

 

それから、倒壊状況や耐震性能の低さを考慮して、2000年に現行の耐震基準が施行されています。

木造住宅だと、柱と梁を金物で緊結するなどの新たな指針が示されました。

ただ、あくまで最低限の耐震基準なので、倒壊しないわけではありません。

 

正直、現行の建築基準法の最低基準だと不十分です。

 

今では、木造住宅にも、耐震等級があり、

耐震等級1(1.0) 耐震等級2(1.25) 耐震等級3(1.5)

と表示したりします。

(長期優良住宅の認定を受けるためには、耐震等級2以上が必要です。)

 

耐震等級3の方が耐震等級1より、1.5倍の強さです。

 

2016年の熊本地震では、耐震等級1である建築基準法の2000年基準の家屋でも多くが倒壊しています。

 

等級2でも被害があり、等級3で、柱が太い住宅の方がダメージは少なかったようです。

 

そして、昔の住宅のように南側に壁が少なく、柱の位置や耐力壁のバランスが悪く、少ないと、

1階が2階の重さで押しつぶされてしまう「パンケーキクラッシュ」になってしまいます。

 

ただ、その当時、熊本はほかの県と比べて、地震があまり起こりにくいということで、地震係数Zが1.0ではなくて0.7とかに設定されていました。

数値としては1.0の方が、地震が多い地域なので、標準で計算するということを表します。

 

なので、絶対に命を守るためには、耐震性能を向上させることが重要です。

 

これから、家を建てる方は耐震等級3が必須だと思いますし、今住んでいる住宅は、年代によってはすぐにでも耐震補強が必要です。

 

制振ダンパー 鳩山町 耐震診断

 

また、関東大震災クラスの地震が関東にいつ起きてもおかしくありません。

 

耐震補強リノベーション 鳩山町 有限会社共和木材

 

耐震リフォームをするにはお金がかかりますが、様々な補助金があります。

耐震補強するには、窓との関連性が大いにあるのですが、

今年は、「先進的窓リノベ事業」という窓の補助金があって、今までにないかなりお得な補助金です。

窓のリフォームだけで、最大200万円補助されます。

 

耐震工事と断熱工事は相性が良くて、同時に工事するのが一番効果があります。

 

ご自宅の基準が心配な方は、まずは耐震診断をされる事をお勧めします。

その診断結果を元に、耐震補強をするかどうかを判断していけばいいのではないでしょうか?

 

耐震診断 鳩山町 

 

関東大震災から100年。

住まいの事について考えるきっかけになり、、地震で倒壊する建物が減ることを切望します。

 
 
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