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畳の交換

2020/07/21(火) 家づくりのこと

お寺の本堂の畳の交換をしました。

 

 お寺 畳交換

 

最近では、畳の部屋が少なくなってしまっていますね。

日本人の感覚なのかやっぱり畳の上で寝っころがりたくなります。

お寺なので寝っ転がるわけにはいきませんが・・・

 

畳の大きさは京間のサイズでした。一般的な関東の畳の大きさより大きいサイズです。

 

諸説ありますが、徳川家康が年貢を取り立てる際に間口を狭くすることで

商家を1軒でも多く建たせ、取り立てる軒数を増やすために

1間=6尺と狭くしたっていう説があります。(あくまで説ですが)

田んぼの検知も秀吉の時代は1間は6尺3寸で、家康の時代の江戸間は1間は6尺としていたそうです。

 

他には中京間といわれるサイズもあります。

 

現代でも昔の名残で、基本的には木造の軸組み構造は尺モジュールで設計しています。

江戸間のサイズです。

例えば、3尺=910mmのピッチで基本の木組みを作るよう設計していきます。

最初、大学は入って木造住宅を学ぶにあたって慣れるまで苦労しました。

 

話はそれましたが、い草は国産で、熊本の八代産を使用しています。

 

 熊本八代産い草

 

この間の豪雨で熊本の八代市周辺は大変な状況で心配ですが、い草の産地としては国産の約9割が八代地方です。

国産のい草を使用することで被災された地域に少しでも貢献でき、い草の生産が続いていけるのを願うばかりです。

 

新しい畳を入れ替えるとい草の独特な匂いがしますね。

中国産に比べるとなかなか価格が高いのですが、やっぱり国産のい草はいい匂いがします。

 

鳩山町 畳交換

 

新しい畳はから拭きすると、い草の白い粉が落ちて艶が出てきます。

 

鳩山町 畳交換

 

 

最近では畳替えが面倒だからという理由で、ニーズは少ないかもしれませんが

個人的には、畳の上で育ってきたので畳の部屋があると安心感があります。