お寺の本堂の畳の交換をしました。
最近では、畳の部屋が少なくなってしまっていますね。
日本人の感覚なのかやっぱり畳の上で寝っころがりたくなります。
お寺なので寝っ転がるわけにはいきませんが・・・
畳の大きさは京間のサイズでした。一般的な関東の畳の大きさより大きいサイズです。
諸説ありますが、徳川家康が年貢を取り立てる際に間口を狭くすることで
商家を1軒でも多く建たせ、取り立てる軒数を増やすために
1間=6尺と狭くしたっていう説があります。(あくまで説ですが)
田んぼの検知も秀吉の時代は1間は6尺3寸で、家康の時代の江戸間は1間は6尺としていたそうです。
他には中京間といわれるサイズもあります。
現代でも昔の名残で、基本的には木造の軸組み構造は尺モジュールで設計しています。
江戸間のサイズです。
例えば、3尺=910mmのピッチで基本の木組みを作るよう設計していきます。
最初、大学は入って木造住宅を学ぶにあたって慣れるまで苦労しました。
話はそれましたが、い草は国産で、熊本の八代産を使用しています。
この間の豪雨で熊本の八代市周辺は大変な状況で心配ですが、い草の産地としては国産の約9割が八代地方です。
国産のい草を使用することで被災された地域に少しでも貢献でき、い草の生産が続いていけるのを願うばかりです。
新しい畳を入れ替えるとい草の独特な匂いがしますね。
中国産に比べるとなかなか価格が高いのですが、やっぱり国産のい草はいい匂いがします。
新しい畳はから拭きすると、い草の白い粉が落ちて艶が出てきます。
最近では畳替えが面倒だからという理由で、ニーズは少ないかもしれませんが
個人的には、畳の上で育ってきたので畳の部屋があると安心感があります。